新酒や夏酒の旬が過ぎ、もうすぐひやおろしの季節がやって来ます。居酒屋や酒販店の季節商品が移り変わるなかで、どんな時期でも呑みたいお酒が手元にあると良いですよね。

いつ呑んでも安定した美味しさがある1本、大分・浜嶋酒造のレギュラー酒「鷹来屋五代目」をご紹介しましょう。

本日のお酒は「鷹来屋五代目 特別純米」

すっきりとした青々しさと香ばしいコクが同居しています。口当たりはまろやかで、ふくらみのある酸と苦味のある酸、そしてアルコールの刺激が最初に感じられました。中盤、木や樽を思わせる風味が出てきて米の旨みが広がり、最後は酸味と苦味が上手に味わいを締めています。

味わいの要素は多いものの、クドい香りはなく、バランス良くまとまっているので呑み飽きしません。冷やしても温めても美味しい「鷹来屋」には、どんな温度帯でも楽しめるおつまみを合わせましょう。

アジと谷中生姜の天ぷら

<材料>2人分

  • 小アジ 4尾
  • 谷中生姜(葉生姜) 4かけ
  • 天ぷら衣 適量(小麦粉、溶き卵、水を合わせたもの、または市販の天ぷら粉でもOK)
  • 揚げ油 適量

<作り方>

1. 小アジは頭と内臓を取って開く。軽く塩をふる。

2. 谷中生姜は葉と茎の部分を落とし、切り込みを入れる。

3. 小アジを軽く叩いて薄くし、谷中生姜に巻く。

4. 小麦粉を薄く付け、衣を絡ませて、揚げる。

5. 塩を添えて盛り付ける。

火の通った生姜は辛みがなく爽やかな風味。アジのクセも感じられず、旨味が口いっぱいに広がります。魚の扱いが苦手という方は、一般的なサイズのアジが3枚におろされたものや、刺身用を購入してもいいでしょう。

アジの青魚らしさと「鷹来屋」がもつ米の旨味、谷中生姜の爽やかさと「鷹来屋」の酸が上手く絡み合って美味しさが増します。揚げ物の油っぽさは、「鷹来屋」のほどよい苦みが流してくれますね。

アジと谷中生姜、そして「鷹来屋」という組み合わせで、夏の名残を味わってみてはいかかでしょうか。

(文/まゆみ)

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